International Baccalaureate

インターナショナルバカロレア 国際バカロレア

 


国際バカロレア(International Baccalaureate) はもともと、それぞれの国の制度を超えて、高等学校の卒業資格にあたる基準を統一化する目的で作られました。 高等学校の卒業資格というのは、国によって制度が異なります。日本のように教育過程を修了することで卒業資格を取得し、大学への進学はその「受験資格」をもとに、各大学入試試験に合格することで入学が認められる制度もあれば、高等学校の終わりに「卒業試験」を受験し、その点数をもとに面接などを経て大学に入学する場合など様々ですが、大学のグローバル化が進む中、世界の大学はいろいろな国から統一した基準で優秀な学生を獲得するための手段として、バカロレアのディプロマプログラム(DP)卒業試験スコアを多く採用するようになりました。 バカロレアDP卒業生の推薦による受け入れは、ハーバード大学、オックスフォード大学などの有名大学のみならず、東京大学を始めとする日本の大学においても広がりを見せており、ディプロマプログラムの卒業資格を取得することにより、生徒は国内の大学のみならず、海外の有名大学への進学が可能になります。

 

一貫性のある教育プログラム

「生徒主体の学び」を教育理念の柱とするバカロレアは、更に高等教育以前から同じ理念で一貫性をもって生徒が育つことの重要性を提唱し、DP (Diploma Programme)に加え、日本の中学生相当にあたるMYP (Middle Year Programme)、さらには3歳から始まるその下のPYP (Primary Year Programme)のカリキュラムフレームワークを確立し、全世界で急速にその認定校が増加しています。

 

本来の幼稚園の教育と違う
今までの幼稚園では、自由遊び、お集まり(歌、手遊び、紙芝居、絵本)、制作、合奏、お弁当など、小学校に入学するまでの最低限のことを身に付けます。しかし、IBではIB機構からのテーマが決まっています。それもおおまかな概念がテーマとなるので、そのテーマに沿ってカリキュラムを決定していくのは教師の役目となります。 テーマは1つで、1つのテーマを様々な視点から学び、学ぶ方法も教師と子どもで決定します。まさにIB教育は、今までの日本の教育とは異なった教育なのです。

 

教師主導ではない「生徒主体」の教育を目指して

 子どもの成長や学びは、答えにたどり着く過程にあ ります。 従来の「教師主導」の教育は「子どもが学ぼうとし ている機会を大人が奪っている」ことがあります。 人は失敗をすることで学び、なぜうまくいかなかっ たのかを考えることで成長することができます。 しかし、私たち大人は、子どもに失敗をさせまい と、すぐに手を出し口を出し、「こうすればいいん だよ」と初めから答えを与えてしまうことが良くあ ります。これはつまり、「子ども達の学びのチャン スを奪っている」ということになるのです。 IB(国際バカロレア)のスタイルは「子どもに考え させる教育」を大切にしています。答えは与えるものではなく、子どもが自ら試行錯誤しながらたどりつくものです。 とにかく考 えさせる失敗も含めて色々な経験をさせ、 子ども自らが学びを深めていけるよう、 教師はその環境を作る存在であるというのが、 IBの特長です。